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展覧会情報
forthcoming東京

鳴海 暢平

1999年 7月6日(火)〜8月7日(土)

火-土 11:00−19:00 日祝月 休




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鳴海暢平は、世界各地を訪れ、現地で出会った犬の飼い主の承諾を得て普段の散歩コースを歩かせるプロジェクトを行ってきた。返還直前の香港の裕福な飼い主の犬、ロンドンのホームレスの犬、ニュージーランドのシープドッグなどなど。。。その際、小型監視用ビデオカメラをつけた自作の帽子を犬にかぶらせ、取れた映像を再構成する。撮られた映像には、しばし鳴海の意図を超えた社会的状況が犬の視線によって映し出される。古代より神聖な動物として崇拝され人間と共生してきた犬は、動物の中でも特に長い歴史を共にしてきた人間にもっとも近い存在といえる。鳴海は、このプレジェクトを始めた理由を「特別に犬が好きだからではなく、人間社会に生きる犬の立場を通して、もっと人間のことを知りたい。」と語る。特に今日のように精神的捕完作用としてのペットとして犬を所有する場合がほとんどである状況においては、「犬は、人間についての様々な情報が詰め込まれた”フロッピーディスク”」といえるだろう。


今回の個展では、10個の4インチ液晶モニターを会場にランダムに設置し、鳴海が今まで行ってきたプロジェクト全体像を概観する。世界各地で撮影された映像は、鳴海によって3分程度に編集されエンドレスに流される。犬という人間にもっとも近い「他者」の視点を借り、文明生活の中の人と他社の関係を考えさせるという鳴海のコンセプトを一歩下げたところにおき、映像そのものを全面に押し出す。ニューヨークアンダーグラウンドフィルムにも通じる合理的整合性を欠いた連続するイメージは、新鮮で力強くクールだ。各プロジェクトの行われた状況にあえて説明を加えない。映像に介在する社会的状況を推測することは難しいことではないが、よりストレートに鳴海のもつ優れた映像感覚を見つめてもらいたい。




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TARO NASU GALLERY 木俣 マキ
e-mail:info@taronasugallery.com




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