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展覧会情報
forthcoming東京
ジョージェ・オズボルト Djordje Ozbolt
2009年5月22日(金)―6月20日(土)
火〜土 11:00-19:00 日月祝 休
Reception for the Artist: 2009年5月22日(金) 18:00-20:00



1967年旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国に生まれる。

University of Belgrade(セルビア)にて建築を学んだ後、NYに移り、さらにロンドンに移住。2000年にSlade School of Fine Art(ロンドン)にて学士号取得、2006年Royal Academy of Art(ロンドン)にて修士号取得。

 

ジョージェ・オズボルトはアーティストとしてのキャリアをスタートさせるやいなや、欧米のコレクターの熱い注目を集めるようになった。小型のキャンバスに、ときに精緻にときに荒々しく、多彩な筆致を駆使して描かれる彼の絵画はしばしば「ダーク・ロマンティシズム」と評されている。文明の光と陰をクールな眼差しで描き出すその作風は、ユーゴスラビア崩壊を体験した故国喪失者としてのオズボルト自身のアイデンティティによるところも大きい。

 

一見すると奔放な想像力に身を委ねたかのような作風が特徴的ではあるが、その実、オズボルトの作品世界は美術史的引用と擬態を重ねて丹念に織りなされた重厚な知的創造物である。その引用の範囲は広く、ヴァールブルグやパノフスキーに代表されるような図像学的な引用にとどまらず、ヒンドゥー教図像などのキリスト教以外の宗教絵画や、民俗伝承、グラフィティ的表現、ポップカルチャーなど多岐にわたっている。 何重にもはりめぐらされた意味の重層性は過去にのみ言及されるものではない。

オズボルトの作品は常に現代的な視点をも併せもっている。時折描かれる暴力的、政治的なモチーフやウィットに富んだ表現はその端的なあらわれといえよう。その一方で自らジョルジュ・デ・キリコを最も尊敬する作家として挙げていることからもわかるように、オズボルトのシュールレアリスムへの傾倒は、安易な物語的要素や解釈の可能性を排除する。イメージの生み出す豊穣さとは対照的なその寡黙さと禁欲性とが彼の作品に強烈な印象を与えている。 優雅さと荒々しさ、憂鬱や皮肉などのネガティブな感情をきわめて魅力的に描き出す表現力、いわゆるハイ&ローの要素の混在。これらの矛盾はオズボルトの目指すところであり、その混沌のなかにこそ彼の思い描く絵画の未来が存在している。

 

TARO NASUでの2年ぶり2回目の個展となる今回は、新作の絵画14点に加えて、日本では初めての発表となるコラージュ作品5点も展示する予定である。

 

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プレスリリース、写真等の詳細は下記の担当者までお問い合わせください。

TARO NASU GALLERY 木俣 マキ
e-mail:info@taronasugallery.com




展示画像
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Djordje Ozbolt
Buddha's Last Meal
2008
acrylic on board
85.0 x 75.0 cm